仕事を辞めたいけど次がない50代の現実と転職活動の正しい流れ

50代男性

50代で次の会社を決めずに今の会社を辞めて大丈夫かな…

50代女性

次の会社を決めてから仕事を辞めた方が良いのかな…

と悩んでいませんか？

あなたが今の仕事を辞めようとしている場合、転職活動の正しい流れ、転職先を決める前に仕事を辞めるリスクを正しく把握しておくことが重要です。

また、50代の方が次を決めずに仕事を辞めるリスクを知っておくことで、貯金が減ることを防ぐことができたり、キャリアに傷がつくことを防ぐことができます。

この記事では「次を決めずに仕事を辞めても大丈夫かな…」という50代の方のお悩みに対して、実例を基にした数値データや、退職後の転職活動で失敗しないためのコツをご紹介します。

50代で次を決めずに仕事を辞める人の割合は46%

株式会社リクルートが実施した「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」によると、転職活動をした50代の45%が「前の勤務先を退職した後に現在の勤務先が決まった」と回答していることが分かりました。

このデータから分かる通り、50代の方が次の勤務先を決めずに仕事を辞めてしまうことは珍しいことではありません。

一方、55%の過半数以上の人は転職先を決めてから仕事を辞めていますので、多くの人は仕事を辞める前に次の勤務先を決めているということを認識しておくと良いでしょう。

【結論】50代は次の仕事を決めてから転職すべき

結論からお伝えすると、50代で次の勤務先を決めずに仕事を辞めることはおすすめできません。

その理由は大きく4つありますので、それぞれ解説していきます。

理由1.転職先が決まるまで平均4.2ヶ月かかる

「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」によると、転職活動を開始してから次の会社に入社するまでの期間について、「前の勤務先を退職した後に現在の勤務先が決まった」と回答した50代の平均は4.2ヶ月となっています。

転職先が決まるまでの期間は年齢と比例して長くなる傾向があり、50代は転職活動が長期化するケースがあります。

経験・スキルが豊富な方は転職先がすぐに決まると思いますが、スキルに不安がある方は転職活動が難航する可能性があるでしょう。

また、給料の手取りを月60万円とした場合、本来受け取れるはずの給料である240万円を受け取れなくなってしまう訳です。

ですので、もし次の会社を決めずに仕事を辞める場合は、金銭的に余裕がある状態を作っておくのが良いですよね。

理由2.貯金を切り崩して生活する必要があるため

50代の人の中には家庭を持っており、生活費や子供の学費を考える必要がある人もいるでしょう。

先ほどご説明した通り、転職活動を始める前に次の仕事が決まっていない場合、収入が途絶える期間が4ヶ月程度発生する可能性があります。

その結果、貯金を切り崩して生活することが必要になるかもしれません。

貯金を使ってしまうと、将来の大きな出費や急な支出に備えることが難しくなるため、転職先を決めてから今の仕事を辞めるのがおすすめです。

もしくは、仕事を辞めることに備えて貯金しておきましょう。

理由3.転職活動中に焦って意思決定するリスクがあるため

どのような状況で転職活動をするにしても、転職活動そのものが精神的・肉体的にストレスがかかるものです。

特に次の仕事が決まっていない状態で転職活動をする場合、より一層のストレスがかかりますし、金銭的な理由からも焦りが生まれることが多いです。

このような状態での意思決定は冷静さを欠くことが多く、後悔する選択をしてしまうリスクが高まります。

焦ってしまった結果として、妥協して会社選びをしてしまったり、最初に内定を貰えた会社で意思決定しまうこともあります。

ですので、転職先を安易に意思決定するのではなく、自己分析を徹底的にやった上で比較検討して決めることをおすすめします。

理由4.職務経歴書に空白期間が生まれるため

職務経歴書は転職活動において非常に重要な要素ですが、空白期間があると採用担当者からの評価が下がる可能性があります。

中途採用の面接の中で「空白期間が生まれていますが、何をしていたんですか？」と質問される可能性が高いため、納得してもらうための適切な回答を準備しておくと良いですね。

適切な回答ができず納得してもらえない場合、それが原因で不採用となるケースもあるため注意が必要です。

上記の4つの理由から、転職先を決めてから今の仕事を辞めることをおすすめします。

50代の転職は難易度が高く、一人で転職活動をやって上手くいかない人が多いです。

最高の転職を実現するためにも、キャリアのプロに相談するのがおすすめです。

50代で次を決めずに仕事を辞めてもOKなケース

50代は生活費や家庭にかかる費用の確保が重要な時期です。

とはいえ、全ての50代の人が次の仕事を決めてから転職すべきとは限りません。

以下では、次の仕事を決めずに転職することが許容される特定のケースについて詳しく説明します。

心身が疲弊して精神的に追い込まれている方

仕事のストレスやプレッシャーが心身に大きな負担を与え、精神的に追い込まれている場合、健康を最優先に考えるべきです。

心身の健康が損なわれている状態では、効率的に仕事をこなすことは難しく、更には重大な健康問題を引き起こす可能性があります。

このような状態での転職活動もまた、ストレスが増加し、健康を更に損なう恐れがあります。

そのため、まずは仕事を辞め、心身の回復に専念することが重要です。

健康を回復させ、精神的に安定した状態になってようやく次のキャリアを考えることができます。

忙しすぎて働きながら転職活動するのが難しい方

多忙な仕事環境においては、仕事に追われ、転職活動に必要な時間やエネルギーを確保することが難しいことがあります。

転職活動は、求人の検索・履歴書の作成・面接対策・企業選びなど、やることが多く時間もかかります。

ですので、仕事が忙しすぎるとこれらの活動をする余裕がなく、結果として適切な転職先を見つけることができない可能性があります。

このような状況の方は、仕事を辞めてから転職活動に専念することで、納得感のある転職活動にできる可能性が高くなるでしょう。

時間に余裕を持ち、冷静かつ慎重に次のキャリアステップを計画することが、長期的なキャリアの成功につながります。

仕事を辞めたいけど次がない50代の対処法

「仕事を辞めたい」と感じたときに大切なのは、感情的に意思決定しないことです。

また、最初に考えるべきことは、転職する以外の方法で今の悩みを解決できないかということです。

今の会社でやるべきアクションをいくつか紹介しますので、参考にしてください。

有給をとって数日休む

仕事のストレスが溜まってくると、冷静な判断が難しくなることがあります。

そんな時は、有給休暇を利用して数日間の休息を取ることをおすすめします。

休む時間を確保することで、自分自身の考えを整理する時間を持つことができます。

短期間の休暇で気持ちが落ち着き、次のステップについて考えるための余裕を持つことができます。

有給の期間で冷静に考えた上で、今後のアクションを決めていくのが良いですね。

キャリアカウンセリングを受ける

50代でのキャリアの方向性を見失ってしまったと感じていたり、転職を検討している方はキャリアカウンセリングを受けることをおすすめします。

転職先を決めずに退職するのはリスクがありますので、キャリア相談をした上で悩みを解決して、次の仕事を決めてから退職するのが良いですね。

また、50代が転職する難易度は非常に高く、一人で転職活動をやって失敗する人が多いです。

転職コンサル

ひとりで転職活動することに不安がある人は、キャリアコーチングの無料相談を使うのがおすすめです！

50代におすすめのキャリアコーチングはライフシフトラボです。

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また、トレーナーは全員同世代の人ですので、同世代だからこそ共感してもらえる悩みを相談できるのもメリットですね。

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社内異動をお願いする

現在の仕事に対する不満や人間関係が原因で退職を考えている場合、まずは社内異動を検討してみましょう。

新しい部署や職種に変わることで、現在抱えている悩みが解消されたり、新しい視点や経験を得ることができます。

社内異動は、転職して別の会社で働くよりもストレスがかかりにくく、人間関係も馴染みやすいので検討してみるのがおすすめです。

また、社内異動をお願いする際は、自分の希望やキャリアプランをしっかりと伝え、積極的に新しい環境での挑戦を求める姿勢を見せることが大切です。

休職して転職活動をする

有給を取るなど、上記の対処法を試した上で転職することを意思決定する人もいるでしょう。

現在の仕事を続けながらの転職活動は、ストレスや負担が大きくなることが考えられます。

そこで、休職を利用して転職活動を行う方法も選択肢の1つとして考えておきましょう。

休職中は、自分のペースで転職活動を進めることができ、より集中的に新しい職場を探すことが可能です。

次の仕事を決めずに退職するした場合は空白期間が生まれますので、休職という形で時間を確保するのも手段の1つです。

50代が仕事を辞めるまでの正しいステップ

先ほどご説明した通り、基本的には転職先を決めてから今の仕事を辞めるのがおすすめです。

50代が仕事を辞めるまでの正しいステップについて、詳しく解説していきます。

現在の悩みを解決するために転職が必要なのか検討する

あなたが抱えている仕事の悩みが転職によって本当に解決できるのかを深く考えることが必要です。

例えば、人間関係の問題や業務の内容に関する不満など、その原因はあなたが所属する会社が原因で解決不可能なものなのか、あなたの取り組みや努力次第では改善できる可能性があるかを見極めることが大切です。

転職をしても同じ問題に直面する可能性がある場合、転職したとしても一時的な解決策に過ぎないかもしれません。

自分自身の価値観や求める環境を明確にし、それに基づいて転職が適切かどうかを判断することが重要です。

悩みを解決するために今の会社で出来るアクションをやりきる

転職を考える前に、現在の会社で自分が取れるアクションを最後までやりきることが大切です。

例えば、業務の内容に不満がある場合、上司や同僚とのコミュニケーションを取り、改善の提案をするなどのアクションを考えることができます。

また、人間関係の問題がある場合、相手との対話を試みる、または人事部門に相談するなどの方法が考えられます。

どんな会社で働くとしても悩みが全くないというケースは少ないでしょう。

ですので、悩んだ時に自分の努力で解決する力を身につけることも一定は大切なのです。

中途採用の面接においても「悩みを解消するために何をしましたか？」と質問されることも多いため、今の環境で出来ることはやりきった方が良いですね。

中長期的なライフプラン・キャリアプランを設計する

仕事だけでなく、中長期的なライフプランをしっかりと設計することが大切です。

どのような生活を望むのか、将来的にどのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることで、現在の仕事がそのプランに合致しているのかを判断する材料となります。

また、ライフプランとキャリアプランを合わせて考えることで、仕事とプライベートのバランスを取るための方向性も具体的に見えてきます。

キャリアの棚卸しをする

これまでのキャリアを振り返り、自分の強みや得意分野、これからのキャリアで挑戦したいことを明確にすることが大切です。

また、キャリアの棚卸しをすることで、現在の仕事が自分のキャリアの中でどのような位置づけになっているのか、今後の方向性を考える上での参考となります。

仕事を辞める前に、自分のキャリアを深く理解し、将来のビジョンを明確にすることが、後悔のない選択をするための鍵となります。

ライフプラン・キャリアプランを実現できる求人を選定する

キャリアの棚卸しを行った後は、自分のライフプランやキャリアプランを実現できる求人を選定することが次のステップとなります。

具体的には、勤務地、勤務時間、給与、福利厚生、キャリアアップの可能性など、多岐にわたる要素を考慮しながら、自分の価値観やキャリアの方向性に合った求人を選ぶことが重要です。

自分に合った求人を見つけるために転職エージェントを活用したり、アサインのようなスカウトサービスに登録してスカウトを待つのもおすすめです。

選考対策をして内定を獲得する

求人を選定した後は、選考対策をしっかりと行い、内定を獲得することが次のステップとなります。

まず、履歴書や職務経歴書を丁寧に作成し、自身の経験やスキルをアピールポイントとして明確に伝えることが大切です。

50代は過去の経験・スキルをアピールし、すぐ活躍してもらえる即戦力の人材だと思ってもらうことが重要です。

ですので、過去のキャリアの棚卸しを行い、強みを言語化しておきましょう。

また、面接対策としては、自己PRの準備や、志望動機の明確化、業界や企業のリサーチなどを行うことで、面接官に自分の適性や意欲を伝えることができます。

退職交渉を進める

内定を獲得した後のステップとして、現職での退職交渉が待っています。

まず、上司や人事部門に退職の意向を伝える際には、感謝の気持ちを忘れず、これまでの感謝を伝えることが大切です。

また、最終出社日に余裕を持つことで引き継ぎを十分行うことができますし、円滑な退職交渉が進められる可能性が高まります。

退職日の設定や引き継ぎのスケジュールなど、具体的な手続きについても早めに話し合い、退職する日まで丁寧に対応するようにしましょう。

仕事を辞めたい50代におすすめのキャリア相談先

50代におすすめのキャリア相談サービスをご紹介します。

今後のキャリアや転職活動に不安がある方は、ぜひ相談してみることのがおすすめです。

以下ご紹介するサービスは基本的に初回お試し無料なので、比較検討するためにサクッと2〜3個申し込むことをおすすめします。

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50代の転職相談先おすすめ6選｜プロが厳選して紹介

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50代で次の仕事を決めずに退職した人がやるべきこと

50代はキャリアの終盤であり、次の仕事を決めずに退職することで多くの不安を抱えることとなります。

以下では、次の仕事を決めずに退職した50代が取るべきステップについて詳しく解説していきます。

就職せずにいつまで生活できるのか計算する

就職せずにいつまで生活できるのかを計算することは非常に重要です。

まず、現在の貯金額や固定資産、投資などの資産をリストアップし、月々の生活費や必要経費を算出します。

家庭の毎月の生活費、今後の学費についても考慮して考えると良いでしょう。

これによって無職の期間をどれくらい許容できるのか、またその期間中にどれくらいの収入が必要かを明確にすることができます。

この計算をもとに、再就職のタイミングや必要な収入を見極めることができ、より計画的な行動を取ることが可能となります。

自己分析を通じて今後のキャリアの方向性を決める

キャリアプランを立てる第一歩として、自己分析をしっかりやりましょう。

自分の強みや弱み、これまでの経験や得意な仕事、興味を持っている業界・職種を明確にすることが必要です。

また、自分がどのような環境で働きたいのか、どのような条件で働くことが自分の人生にとって良いのかを考えることも大切です。

このステップでは、具体的な質問を自分に投げかけ、それに答えることで、自己分析を深めていくと良いでしょう。

焦らずに転職活動を行う

次の仕事を急いで決めてしまうと、数ヶ月後に後悔することがあります。

焦らず、計画的に転職活動を行うことが大切です。

まず、自分の求める条件や希望する業界・職種を明確にし、それに合った求人情報を探しましょう。

転職エージェントを利用しても良いですし、求人サイトを見て自分で選んでも良いですね。

また、内定を1つ獲得したからといって、焦って内定承諾してはいけません。

複数の会社の選考を同時に進行し、比較検討した上で納得できる企業に転職することをおすすめします。