40代の転職で年収ダウンする原因と対策のすべて

40代・50代の転職

2024.08.102024.08.12

40代男性

40代の転職って年収ダウンするのかな…

40代女性

40代の転職で年収を下げないためにはどうしたらいいんだろう…

と悩んでいませんか？

40代の転職活動はシビアであり、年収が下がってしまう人も一定割合いますが、対策できることはあります。

この記事では、40代の転職で年収ダウンする人の割合を紹介し、40代の転職で年収を下げるメリット・デメリット、年収を下げない方法について解説していきます。

40代で転職して年収がダウンする人の割合
40代の転職で年収が下がる人の特徴
40代の転職で年収ダウンを受け入れるメリット
40代の転職で年収ダウンを受け入れるデメリット
40代の転職で年収を下げないポイント
40代の転職で年収ダウンを受け入れる場合の転職先の選び方
40代向け転職相談おすすめ11選

40代で転職して年収がダウンする人の割合

まず、40代で転職したことによって年収が下がった人がどれだけいるのか、実際のデータに基づいてご紹介していきます。

40代前半で転職した人の15%が年収ダウンを経験

「転職後の年収」調査（2023年版）によると、40〜44歳で転職した人の15%が「転職後に年収が下がった」と回答しました。

一方、40代前半で転職した人の75%は年収アップに成功しているため、40代前半はまだまだ年収を上げることが可能な年齢であると言えますね。

40代後半で転職した人の25%は年収ダウンを経験

「転職後の年収」調査（2023年版）によると、45〜49歳で転職した人の25%が「転職後に年収が下がった」と回答しました。

40代前半と比較して年収ダウンした人の割合が10%増加しているため、出来るだけ早く転職することが年収ダウンを避けるポイントと言えます。

実際、50代前半で転職して年収が下がった人は54%と増加しており、現在40代後半の人は今のうちに転職するのが良いでしょう。

40代の転職で年収が下がる人の特徴

40代で転職した人の15~25%が年収ダウンを経験していますが、年収が下がってしまう人はどのような共通点があるのか解説していきます。

現在の年収が相場と比較して高すぎる人

40代の転職で年収が下がりやすい人の共通点1つ目は、一般的な年収相場と比較して、現在の年収がと比べて高すぎるという点です。

特に、急成長している業界で働いていたり、大手企業で働いている人は相場に比べて年収が高い傾向があり、転職市場では同じ年収をもらえる会社を見つけるのが難しくなります。

例えば、業界トップ企業で働く40代のマネージャーが、同じ業界の中小企業に転職を考える場合、現在の年収を維持するのは難しいでしょう。

また、年功序列の文化が強い会社から、実力主義で評価される会社に転職する場合も、年収が下がるリスクが高いです。

スピード重視で焦って転職を決めてしまう人

転職活動を急いで進めた結果、焦って意思決定してしまう人も年収が下がってしまう傾向があります。

何かしらの事情によって今の会社を早く辞めたい場合、転職先の会社を幅広く検討せず、給与交渉も十分にすることなく転職を決めてしまうことがあります。

例えば、上司からパワハラを受けていたり、突然の解雇によって次の仕事を見つける必要が出てきたケースが考えられます。

このような転職する緊急度が高いケースにおいては、転職後の年収を妥協せざるを得なくなってしまい、結果として年収ダウンにつながりやすくなります。

今の会社と別の業界に転職する人

40代で異業界に転職するケースも年収が下がることが多いです。

40代の転職活動においては、基本的に即戦力で活躍できる人が求められているため、即戦力で活躍できない場合は高く評価されないのです。

全く経験のない新しい業界に転職する場合、これまでの経験が直接活かせないことが多いため、企業から高く評価してもらえず年収が下がる傾向にあります。

しかし、今と違う業界に転職することはデメリットばかりではありません。

短期的には年収が下がる可能性が高いですが、長期的には大きな成長につながる可能性があります。

また、自分の興味関心の強い業界に転職した場合、年収は下がってしまうものの、好きな商品に携われることによって働きがいが出てくるケースもあるでしょう。

40代の転職で年収ダウンを受け入れるメリット

続いて、40代の転職活動で年収ダウンを受け入れるメリットについて、いくつか解説します。

新しい経験を積んで成長することができる

40代の転職で年収ダウンを受け入れることで、新しい経験を積むことができる会社に転職することができ、今後のキャリアアップにつなげられるというメリットがあります。

例えば、現在は市場が衰退している業界で働いている人が成長産業に転職できた場合、数年後に転職が大幅にアップしたり、新しいキャリアステップにつながる可能性がありますよね。

また、起業を視野に入れている場合、短期的な年収ダウンを受け入れて、ノウハウが欲しい分野で経験積むことも良い戦略と言えます。

40代前半は、キャリアの転換点として新しい挑戦をする最後のチャンスであり、40代後半になると未経験分野への転職はより一層難しくなるため、出来るだけ早く転職するのがおすすめです。

内定を獲得できる可能性が高まる

40代の転職では、年収ダウンを受け入れることで内定を獲得できる可能性が高まるというメリットもあります。

40代の中には年収が高い人も一定割合でいますが、選考を受けている企業に高い年収を求めたとしても、その企業の給与基準だと厳しいケースも多いです。

その中で、「年収が下がっても問題ない」という柔軟な姿勢を示すことで、企業側も採用しやすくなるのです。

特にオーナー企業では「年収を下げてでも入社したい」という意思表示が高く評価されることがあります。

ただし、年収ダウンを受け入れる際は「どこでもいいから転職したい」という印象を与えないよう注意が必要です。

今後のキャリアプランや転職後に実現したいことを明確に伝えることが大切です。

入社後のプレッシャーが少なくなる

転職時に年収ダウンを受け入れることで、入社後のプレッシャーが軽減されるというメリットがあります。

高い年収で入社した場合、それに見合った即戦力としての活躍を期待されがちです。

特に中小企業では、高給与で入社した場合は管理職などの重要なポジションに就くことが多くなります。

年収を下げて1人のメンバーとして入社することで、新しい環境に慣れる時間的余裕が生まれますし、部下を持つことによるプレッシャーも軽減されます。

また、部長候補という形で入社し、初年度は年収を抑えつつ、一時金で年収を調整するという方法もあります。

年収ダウンを受け入れることで、自分のペースで新しい環境に馴染み、徐々に実力を発揮していく余裕を作ることができるのです。

40代の転職で年収ダウンを受け入れるデメリット

40代で年収を下げて転職するメリットがある一方で、リスクは正しく把握しておく必要があります。

40代の転職で年収ダウンを受け入れるデメリットをいくつかご紹介します。

収入が減るため生活に影響が出る可能性がある

40代の転職によって年収が下がる大きなデメリットは、収入が減ることによって生活に影響が出る可能性がある点です。

独身の方は自分自身の生活費を支払えれば問題ありませんが、結婚している方の場合、家族の生活に与える影響を考慮する必要がありますよね。

例えば、これまで当たり前に行っていた外食の頻度を減らしたり、趣味や娯楽にかける費用を見直したりする必要が出てくるかもしれません。

また、年収が下がることによる金銭的な影響があるのはもちろん、家族・配偶者から転職することを反対されたり、反感を買う可能性もあるでしょう。

ローンの返済や子どもの教育費など、固定費が高い時期でもある40代において、収入の減少は家計のやりくりを困難にする可能性があるためです。

転職前に家族と十分な話し合いを持ち、理解と協力を得ることが非常に重要になってきます。

転職後のモチベーションが下がる可能性がある

40代の転職で年収を下げた場合、転職後のモチベーションが低下するリスクがあることも考えておく必要があります。

そこで最も重要になるのが、転職することに対する自分自身の納得感です。

もし、あなたが転職によって年収が下がることに納得できず、そのまま転職を意思決定してしまった場合、入社してから後悔したり不満が生じやすくなります。

例えば「新しいスキルを身につけるため」と思って転職したものの、実際の仕事が期待していた仕事内容と異なる場合、モチベーションを失うこともあるでしょう。

そのような不満を持ってしまうと仕事のモチベーションも下がってしまうため、入社する前に人事と擦り合わせしておくことをおすすめします。

早期離職につながる可能性がある

40代の転職で年収を下げたものの、自分自身が納得感を持てていない場合、早期離職につながる可能性があるので注意が必要です。

転職したタイミングでの期待と入社後のギャップに苦しんだ結果、早期離職するケースが一定数あります。

例えば、「新しいスキルが身につく」と思って転職したものの、実際は単純作業ばかりだった場合、失望感が大きくなりますよね。

また、転職するタイミングでは年収ダウンを受け入れられると考えていたものの、実際に生活してみると予想以上にストレスになることもあります。

さらに、前職との比較が頭をよぎることで「やはり転職したのは間違いだったのでは」という思いが強くなり、再び転職を考え始める可能性もあります。

40代の転職で年収を下げないポイント

続いて、40代の転職において年収を下げないポイントを解説します。

自己実現のための前向きな転職であることをアピールする

40代の転職で年収を下げないためには、自己実現のための前向きな転職であることをアピールすることが重要です。

なぜなら、転職の理由・目的が企業側の評価に大きく影響するからです。

面接で転職理由を説明する際は、今の会社への不満といったネガティブな理由ではなく、将来のキャリアプラン実現に向けた前向きな理由を話しましょう。

例えば「新しい分野でスキルを磨きたい」「より大きなチャレンジをしたい」といった前向きな理由を話すのが良いですね。

希望年収を出してくれる企業に応募する

40代の転職で年収を下げないためには、希望年収を出してくれる企業に応募することも重要です。

企業によって給与水準は大きく異なるため、自分の希望年収を支払うことが難しい企業ばかりに応募しても意味はないでしょう。

求人情報をしっかりと確認し、自分の希望年収がそのレンジ内に収まる企業を選ぶことで、年収が下がる確率を抑えることができます。

また、企業の福利厚生にも注目することが大切です。

例えば、基本給は低くても住宅手当が充実している企業もありますので、年収だけでなく福利厚生も考慮することで、実質的な収入を維持できる可能性があります。

また、希望年収を出してくれる企業に応募することは、年収ダウンを避けるための有効な戦略ですが、同時に自身の市場価値を客観的に評価することも忘れないでください。

自分の価値・強みを最大限アピールする

40代の転職で年収を下げないためには、自分の価値や強みを最大限にアピールすることが不可欠です。

まず、自己分析を徹底的に行い、自分の強みを明確にしましょう。

40代までに培ってきた経験やスキル、専門知識などを洗い出します。これらを具体的なエピソードや数字と共に説明できるよう準備することが重要です。

次に、応募する企業のニーズをよく研究し、自分の強みがどのように貢献できるかを明確にしていきます。例えば、「前職での経験を活かして、御社の〇〇の課題を解決できます」というように、具体的な提案ができると良いでしょう。

面接では、自信を持って自分の価値を伝えることが大切ですが、自慢話に聞こえないように謙虚さとのバランスも保ちましょう。「チームの一員として、このように貢献したいと考えています」といった表現を使うのもおすすめです。

40代の転職で年収ダウンを受け入れる場合の転職先の選び方

もし、40代の転職で年収ダウンを受け入れる場合、転職先はどのように選ぶべきなのかを解説します。

キャリア形成につながる求人を選ぶ

40代で年収が下がる転職をする場合、新しい経験が積めてキャリア形成につながる求人を選ぶことが重要です。

年収が下がるデメリットを受け入れる訳ですので、それ以上のメリットがあるポジションに転職することが重要なのです。

特に40代前半は、新しい分野に転職することが可能な最後のタイミングと言えます。

例えば、今までと異なる業界に挑戦することで、スキルの幅を広げられる可能性がありますので、将来的な市場価値の向上につながる経験を得られる求人を探しましょう。

ただし、40代後半になると、未経験分野へ転職できる可能性がグッと低くなります。

そのため、できるだけ早い段階でキャリアの方向性を見極め、必要な経験を積むことが出来る環境に転職するのがおすすめです。

同業界・同職種での年収ダウンは避ける

40代で転職を考える際、同じ業界・同じ職種に年収を下げて転職するのは可能な限り避けるべきです。

例えば、ある会社で10年間営業職として働いてきた人が、同じ業界の別の会社で営業職として転職する場合、年収を下げて転職するのはおすすめできません。

同業界・同職種での転職は、基本的にはスキルや経験を直接活かせるはずです。そのため、年収が下がるということは、あなたの市場価値が適切に評価されていない可能性があります。

また、同じ仕事をやるにも関わらず年収が下がることにより、転職後にモチベーションの低下を引き起こす可能性が高くなります。

上記の内容を理解した上で、同じ業界・同じ職種に転職する場合は、年収以外の部分で転職するメリットがあるのかを冷静に考えることをおすすめします。

40代向け転職相談おすすめ11選

40代におすすめの転職相談サービスをご紹介します。

キャリアコーチング・転職エージェント・スカウトサービスの3つに分けてご紹介しますので、自分に合ったサービスを選んでみてください。

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